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山東省、科学技術の進歩に向けた条例改正の意見募集稿を発表

中国の山東省科学技術庁は5月29日に、「山東省科学技術進歩条例(改正意見募集稿)」を発表した。募集期間は同日から6月28日まで。
本条例は「中華人民共和国科学技術進歩法」などに基づき制定されている。2012年5月1日に施行された現行条例の計9章57条から、今回の意見募集稿では計11章83条へと増加した。意見募集稿にある11章は次のとおり。

1.総則
2.基礎研究、応用研究と成果の実用化
3.企業科学技術イノベーション
4.科学技術研究開発機関
5.科学技術者
6.地域科学技術イノベーションと国際科学技術協力
7.科学技術基礎条件とサービス能力の構築
8.保障措置
9.監督管理
10.法的責任
11.付則

意見募集稿の起草説明によると、本条例は、全般的な要求と指針をさらに明確化するとしている。具体的には、改革とイノベーションや、システムの推進、オープンコラボレーションを堅持すること、イノベーションとクリエーティブ力を駆り立てること、全国でも重要な地域イノベーションハブと科学技術イノベーションの発信地を構築すること、などを強調している。このほか、次の方面に重点を置いて規定している。

1.基礎研究、応用研究と科学技術成果の実用化の強化
2.企業の科学技術イノベーションの主体性の向上
3.科学技術研究開発機関のイノベーションの発展の促進
4.科学技術者のイノベーション力の向上
5.地域科学技術イノベーションと国際科学技術協力の推進
6.科学技術基礎条件とサービス能力の構築の強化
7.科学技術の進歩に向けた保障の強化
8.監督管理の遂行

今回の意見募集稿では、現行の条例ではみられなかった「グリーン・低炭素」について、高品質な発展を支援するとしており、低炭素社会への発展を目指していることがうかがえる。

(赤澤陽平)
(中国)
(日本貿易振興機構により)